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第9回えねこや総会+パネルディスカッション開催しました!

第9回えねこや総会+パネルディスカッション開催しました!

6月29日(日)、調布市文化会館たづくり1002学習室にて、第9回えねこや定時総会を開催しました。新たな理事も加わり、10年目の活動を一層頑張ってまいります!

当日は湯浅代表も出席され、冒頭の音声あいさつでは、設立から10年目となるえねこやの活動への思いなどが語られました。総会開始時刻の14時時点で正会員の定足数を満たし、総会成立を宣言。議長が選出され、第1号議案 24年度活動報告、第2号議案 24年度決算報告、そして監査報告。その後質疑応答を経て、第1号議案、第2号議案についての採決に移り、賛成多数で承認。

続いて第3号議案 25年度活動計画、第4号議案 25年度予算案の説明後、質問がなかったため採決に移り、賛成多数で承認。続く第5号議案 役員選任の件の説明後に採決に移り、榊原宗敏さんが新しく理事に選任、これですべての議案が可決され、榊原さんの就任あいさつ後、無事に総会終了となりました。
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5分の休憩をはさんで、第2部はパネルディスカッション「暑くて寒い学校~子どもたちを守るために何をしますか?」を開催しました。会員以外にも複数のご参加があり、関心が高いテーマだと感じました。

今回は4名のパネリストの方にご登壇頂きました。

はじめは多摩市の小学校で再エネ・省エネの授業を主導されている小林昭一さんから、現在進行中の学校遮熱・断熱化の取り組みについてのご報告。毎年9月のえねこやの出張授業で二重窓や断熱材を体験しているのに、2か月後には子どもたちの記憶から抜け落ちていることが分かったため、今年は1学期に児童自らが学校内の温度を測り、遮熱対策などを行っていることを紹介されました。こうした実践的な学びをした後に、9月のえねこや出張授業で何を伝えるのか、学生スタッフとも話し合って準備したいと思います。

次に、断熱DIYや啓発活動を精力的に行っていらっしゃる北川隼さんから、全国の学校断熱の動向について、具体的な事例を挙げてお話しいただきました。校舎や体育館の過酷な暑さの実態、ここ数年広がりつつある自主的な教室の断熱改修と効果の検証、全国では1教室150万円×50万室=7500億円の費用がかかることなど。地球沸騰化時代の子どもたちの安全を考え、省エネ(脱炭素)効果もしっかり試算すれば、予算化の優先度は高いはず!

続いてえねこや理事の大村哲夫さんから、ご近所の学校施設の建替事例を引き合いに、老朽化して建て替えが必要になった場合、避難所となる体育館を含む学校施設はどうあるべきか、ZEB(ゼロエネルギービルディング)化の実現に向けての市民のアプローチなどを考察いただきました。これから50年、願わくば100年持つような学校にするには何が必要か、考えるきっかけになりました。

そして最後に、生活者ネットワーク調布市議の木下安子さんからは、調布市内の小中学校のエアコン設置状況などをご報告いただきました。調布市の場合、普通教室には2台ずつエアコンが完備されているそうですが、なんと全てガスエアコン、過去5年間の気温上昇とともにガス使用量が増え続けている実態もグラフで示してくださいました。「ゼロカーボンシティ」を宣言したはずの調布市、果たしてこれでいいの・・!?

参加された建築士の会員の方からは、本格的に学校断熱改修を行う場合、断熱の数値目標をどこに設定するのかが重要というご指摘も頂きました。子どもたちを守るためにできることからという市民レベルの動きに加え、今後は専門家による実現可能な提案を行っていくことが求められていくと思います。

ご登壇頂いた小林さん、北川さん、木下さん、大村さん、そしてご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。

所在地
調布市小島町2-33-1

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